開業する前に整骨院で勤務していた時、あるおばあちゃんが「長い距離は歩けなかったけど、先生に治療してもらってから自分で買い物に行けるようになったんやで。本当にありがとうね。」と満面の笑顔で言ってくれました。身体の不調でできなかった事が、治療を受けたことでできるようになる姿にやりがいを感じるようになりました。

　そんな中、いつも元気をもらっていたそのおばあちゃんが転倒し骨折したため、通院ができなくなりました。その院では訪問はしていなかったので、とても心配でしたが、その後治療することはできませんでした。ご家族からそのまま寝たきりになり、調子を悪くされて亡くなったと聞いた時はショックが大きかったです。
　
　何もすることができなかった悔しさと情けなさが心の中にずっと残っていました。自分に何かできることはないのかと考えていく中で、同じように通院できず、お身体のことでお困りの方に寄り添うことができるのではないかと思い、現在の事業を行っています。おばあちゃんがくれたあの笑顔を、お身体にお困りの方々にも共有できるように努めていきたいと思います。